泉大津の“企業主導型”両親学級レポート① 赤ちゃんを寝かしつけられる抱っこや、食事を通した赤ちゃんとのコミュニケーションなど耳寄りな情報が盛りだくさん!!

初めての出産・育児に不安を抱える家族にとって、心強い味方となる両親学級。妊娠中だけでなく産後の親も参加でき、夫婦で出産・育児について学べる“企業主導型”両親学級に注目が集まっています。

「赤ちゃんを抱っこするときは、両足が抱く人の体に絡むようにすると、しがみつく力が付きます」
「おんぶして散歩すると、パパママと同じ目線で見れるので、赤ちゃんの語感が刺激されますよ」
先生のアドバイスに耳を傾けながら、生後間もない赤ちゃんや、赤ちゃんの人形を抱っこするパパやママたち。
これは、両親学級の一コマです。


泉大津で“企業主導型”両親学級が開催
9月、大阪府泉大津市のシーパスパークで、両親学級が開催され、妊娠中や産後のママやパパが20人ほど参加しました。
両親学級とは、これから出産・子育てを迎える家庭のために開かれる学習・交流の場です。
初めての出産・育児に伴う 不安を軽減したり、パートナーが妊娠・出産のプロセスを理解し協力し合える関係を築いたりするのが目的です。
寝かしつけられる抱っこの方法など欲しい情報が詰まった講座
この日の両親学級で最初に学んだのは「妊娠中・産後の養生法、赤ちゃんの抱き方と遊び」です。
妊娠中や産後の心身の養生やケア方法、赤ちゃんとの触れ合いや遊び方そして抱っこの仕方を、体を動かしながら体験的に学べる講座です。
「赤ちゃんは引っ張られる力に弱いので、体に足をつけるように抱っこしてあげてください」(越路さん)
主催者の一般社団法人ボディセンス・インスティテュート公認インストラクター越路 綾子さんが、お産がスムーズになる「お尻歩き」や、赤ちゃんの寝かしつけや、リラックスできる抱っこの方法を教え、参加者が実践していました。


この日は、一本帯で抱っこやおんぶをする練習も行われました。
なかなか結び方に慣れていなくて苦戦するパパをうよそに、おんぶされている赤ちゃんは嬉しそうにしていたのが印象的でした。
パパママと同じ目線で散歩することで、五感が刺激されて社会性が増すようですよ。



「離乳食は“ギフト”」食で心を育むコミュニケーションを
後半に行われたのは、管理栄養士の辻井侑里子さんによる「赤ちゃんを育む”かぞくのごはん”」です。
「離乳食は“ギフト”です。赤ちゃんはパパママが作ったご飯で大きくなります。何を送ってあげるかが大事です」(辻井さん)
この講座は、すこやかな妊娠・出産・産後をサポートする、家族みんなのための栄養講座で、野菜のうまみを生かしたスープの作り方を学び、試食もしていました。


辻井さんによると、「赤ちゃんと一緒にご飯を食べること」が大事だそう。
離乳食を先に作って赤ちゃんに食べさせてから、自分のご飯を作って、赤ちゃんとは別でご飯を食べるパパママも多いかもしれません。
しかし、赤ちゃんと一緒に食べることで、パパママの食べ方が手本になっったり、苦手なものが食べるようになったり、よく噛むようになって丸飲みしなくなるなど、いいことがたくさんあるそうです。
講座では少しでも一緒に食べられるように、「取り分け離乳食」の工夫も伝授。
大人の分と一緒に赤ちゃんの分を作って、赤ちゃんが食べる分を取った後に、大人の味付けをしてパパママのご飯にするという方法です。
こういった工夫をすることで、赤ちゃんと一緒にご飯を食べる時間が増え、信頼関係も深まるとのことでした。


抱っこやおんぶの仕方や、食を通したコミュニケーションの方法など、今後の出産・育児にとって大切な情報を得られる両親学級。参加者も満足されていたようです。


奥さんが「夫に、子どもに負担のない知識をつけてほしい」という目的で参加されたご家族は、
「おんぶをしたら、だいぶ楽だった」
「離乳食をわざわざ別で作っていた。一緒にご飯を作る方法を学べたので、今後は一緒にご飯を炊いたりしたい」
と話していました。

初めての出産・育児に不安を抱える家族にとって、心強い味方となる両親学級。
この“企業主導型”両親学級は、11月に岸和田でも開催されるので、是非参加してくださいね!
→ https://bodysence.jp/osaka-papamama


泉大津両親学級について、次回は、主催者が両親学級に取り組む目的を掘り下げます!
「産後うつ等を防止して、楽しく幸せに子育てができる社会へ “企業主導型”両親学級が地域で広がる」