明るいまちづくりの立役者はゴリラ!?「住民全員が顔見知りになる泉大津を目指して」ゴリラさんが今日も泉大津を元気にする

大阪・泉大津市はフェスで地域活性化を目指しているまちで、ダンス・音楽のステージイベントや、野菜の収穫体験や映画鑑賞のような市民交流を目的としたもイベントが日々開催されている。週末には1日に複数のイベントが重なることもあるほどだ。SNSでは日々イベントに関する情報が多く発信されている。
Instagramを見てみると気になる投稿を見つけた。
泉大津市内の複数のイベントにゴリラの姿が!?



その正体は「ゴリさん」などの愛称で親しまれている、えがおいろさん。泉大津に住み、3人の子どもを持つ主婦だ。

「いろんなイベントがあるということは、『それだけ誰かに会える場所がある』ということなんです。転入してくる方や、おじいちゃんやおばあちゃんの居場所になっています」
えがおいろさんは、子ども食堂や地域のイベントなど、ほぼ毎週複数のイベントに参加している。まちの人と毎週顔を合わせていると、しばらく会わないと心配になることもあるという。市民の方が顔を合わせて話をする場所を作ることで、市内に引っ越してきたてで知り合いが少ない人に元気を授与することができるという。またおじいちゃんやおばあちゃんと顔見知りになることで、将来的に孤独死を防ぐことができると期待する。

「泉大津はまちの人で支えられています。市民のみんなが顔見知りになるようなまちにしたいです」
あたたかいまち泉大津をより多くの人に知ってもらいたいという思いで、積極的に情報発信を行っているえがおいろさん。情報発信の場はSNSに留まらず、泉佐野市のラジオまで広がっている。
また、泉大津市が「IZUMIOTSUインフルエンサ―」として公認しており、市内の魅力を発信してくれていると評価も得ている。

えがおいろさんは主婦をしながら、ときどきゴリラの絵を描いている。絵は独学で学び、依頼があればシャッターやベンチに絵を描き、フォトスポットになっている場所もある。


「絵を描いているときに、年配の方に『あなたの絵を見てたら元気出る』と言われて嬉しくて泣きそうになりました。人を元気にしたい、作品で元気をもらえる人がいてほしい、作品見てくれた人を笑顔色にしたいということで、名前を『えがおいろ』にしました」
絵を描いたり、イベントの顔を出しておしゃべりをしたり、行動の根底にあるのは「人を元気にしたい」という想いだ。えがおいろさんがつないだ輪が、どんどん広がってまちが元気になっていくという。

えがおいろさんは見ての通り、大のゴリラ好きだ。きっかけは小学校の時に遠足でいった天王寺動物園だった。当時いたオスのゴリラ「ゴロ」に一目ぼれをし、ゴリラの檻の前を離れなかったという。それからゴリラの魅力にさらにはまっていき、動物園に行ってもゴリラしか見ないという。

えがおいろさんがゴリラの姿になったのは3年ほど前からだ。
当時、息子や娘が、友達から「イベントでお母さんが絵を描いてた」と言われたことがあった。人と話すことが好きなので、イベント会場でもおしゃべりをして騒いで目立ってしまうため、母親だとばれないよう顔を隠すためにゴリラの被りものを身に着けるようになったという。

しかし、ゴリラの姿になっても、結局正体がばれてしまった。ゴリラの姿をしているのでなおさら目立ってしまったそうだ。
今では「ゴリラの姿をしたお母さん」というキャラが定着して、イベントなどでは息子や娘と一緒に歩いてまわることもある。
「イベントでもよく声をかけてもらえます。初日の出の時は、人が多い中で市長が声をかけてくれて、子どもが撮影しました。」

「ゴリラ好きがきっかけで私の投稿などを見てくれた人にも、泉大津の良さを知ってもらえます。」
泉大津の魅力を発信し続ける、えがおいろさん。持ち前の行動力とおしゃべりで、泉大津のまちを元気にしてくれている。
